2017年11月13日

僕のヒーローアカデミア 16 堀越 耕平(集英社ジャンプコミックス)


毎巻波紋を呼んでいるのですがまた賛否両論ですわなあ。
ヤクザ事務所に囚われになっている少女を救出するためにヒーロー軍団と警察とでカチコミに行くの巻。
まず、「それ」を描いたことは評価したいよ。ハリウッド映画や連続ドラマのヒーローモノもいろいろと現実の法機関や執行機関とのリンクなんかはあるけど、それを日本でやったのはかなり意欲的でいいじゃん。ヒーローと警官隊がヤクザ事務所で逮捕状もってインターホン鳴らして待ち構える感じってかつてないだろ。しかも、そのあとの展開といいあのファーストシーンは非常にいい。

ま、なまじそこをリアルに描いたもんで、じゃあヒーロー養成中の現役高校生を巻き込むのはどうか?とかいろいろとあるけどなあ。そこいらの常識もヒーロー社会になって変わったと。そういう風にいい解釈するマン。

内容はバトルバトルまたバトルでたぶんまだ数巻はこういう感じになるんじゃないかな。主人公も主人公のライバルたる先輩もまだ活躍してないしな。
このバトル連続は単純におもしろくはある。台詞や蛇足な展開で水増ししてるってのはたしかにそうかもしれないけど、そういわれてるのでムキになってじゃあそれの完成形を魅せてやろうじゃんか?って感じもあるよな。だからその戦いまた戦いのゲームでいうところのゾンビが次々と押し寄せるタッシュタイム的なシームレスな感じとテンポはすごく魂も血肉も削って紡いでおられる。
脇役2人にフォーカスを絞ったの巻でもあるけど、そのどっちもバトル自体はよかった。同じ、戦闘→回想→あのころのおれとはちがうんだ決意→勝利のパターンではあったけど、これを否定したらたいがいのバトルマンガを否定することになるし。
あと、その戦いに感動して流したおれの涙も無意味ってことになるしな!

ただ、各メンバーで「それ」をやってたら長いぞコレ。めんどくさいルート選んだなオイ。

あと、「ファットさんや 結果にコミットしてん 流れでわかって!」みたいな台詞回しって独特で評価されてもいいんじゃないかと思ったりする。あちこちであるよね。




posted by すけきょう at 21:31| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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