4巻がさえなくて重苦しい展開だったからどうなるかと思ったら良かったよ。すごく良かった。まさか5巻にしてタイトルに再び本格的にからんでくるとは思わなかった。そういわれるとあまり気にしたことがなかったし、けっこうキモなんだなと。
テレパシーができる美女ナイスバディだけどテレパシーができるゆえ人間のアレな部分を思い知ってるので陰キャの少女が主人公です。無口クールだけど美形、成績抜群でサッカー超うまい同級生にホレられてます。そして日々エロ妄想をぶつけられてます。
そんななか、いろいろと仲間が増えたり交流が増えたりして徐々にココロを開いてきましたが、4巻で、もしかしてテレパシーって自分だけが勝手に思っていた妄想なのでは?という疑念にとらわれて、いつものように接することができなくなったのでした。
これ、オールカラーのマンガなれども、現実部分が白黒で、テレパシーの絵はカラーという構造なんだけど、それでしびれる演出が5巻最初に炸裂。これは本当に鮮やかだった。これを描きたかったのかと思うくらい。久しぶりにマンガの絵が動いた感。
そしてこの先の展開もまたいい。超能力というジャンルに一石を投じてる?(たぶん前例はありそうだけど)って解釈があってそれがギャグにもなって本編のテーマにもなってとてもいい。他のキャラにも救済措置が回ってきたしな。善人のウェーイ系ばかりのキャラでテレパシー使いがいるって設定が1番特異なのかもしれないなあって思う。いやなキャラがひとりもいないのよね。
いい感じで回転し展開してきた5巻です。そして絶妙のヒキで6巻。いいぞいいぞ。