2017年12月04日

来世は他人がいい(1) 小西明日翔(講談社 アフタヌーンコミックス)



カバー折り返しのまえがきにありました。洋画に登場する日本のエセヤクザが好きだと。なるほど、そういう感じのソフィスティケートされたスタイリッシュなのにやたら好戦的で血の匂いのするヤクザが登場するマンガです。ああひょっとしたら、中国マフィアなんかも中国人なんかの目には映画のヤクザはかっこよすぎだろって思ってるのかしらね。

関東と関西のヤクザの親分の孫娘孫息子同士が許嫁で、関西の娘のほうが関東の家に厄介になることになりましてはじまる学園ヤクザ孫コメディですか。

息子のほうがかなりクセの強い男で、どうしようとかいいつつも、このまま引き下がれるかって娘のほうも気張ってって感じ。コメディ要素はわりとすぐに薄れて緊張感のある展開になるんだけど、でも、体裁はコメディって感じなんだよな。そのギャップ、柿の種のチョココーティングみたいなノリが新鮮。
あー、引き合いに出すにはノリがちがいすぎるけど「バイオレンスアクション」これもそういうノリだよな。血なまぐさいけどポップみたいな。キドニーパイみたいな。まあ、「ヤクザ」という食材の新たな調理法の模索という点では同じだし、そういう流れが起こりつつあるのかしら。定期的にあるけど。

2巻はどうなるんだろうな。

あと、番外編2がおもしろかった。おじいちゃんが娘に持たせたものがソース詰め合わせでさ。「関東には中濃ソースしかない未開の地」だからって。とんかつにもアジフライにも中濃ソースってありえへんと。


posted by すけきょう at 22:21| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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