完結巻。惜しかったようないい引き際だったのか。
兄が描いたBLを応募したら入選しデビューが決まったために、描いたことないBLを毎回描く羽目になったJKマンガ家のドタバタマンガ。
3巻では名作「究極超人あ〜る」の匂いがすごくした。なつかしくも楽しい。
蘭丸しずかってキャラが抜群にいい。ものわかりがよくて知性があるけど図々しいキャラってのがゆうきマンガには定期的に出てくる。というか、知性がないキャラってのがめったにでないんだよね。そこいらがゆうきマンガの最大の特徴じゃないか。主人公に退治されるために理論も知性もへったくれもない悪逆非道なキャラってのはこれまで1回たりとも出てないんじゃないか。彼女がいい意味で、場を適度にかき混ぜる。ゴスロリで惚れっぽい感じだけどビジネスライクに仕事したり妙にライバル意識を持ったり。それこそ、前述のあ〜るでいうと西園寺マリィと大戸島さんごのやりとりのような。
そいでもっていいラストだったしなあ。
次回作は時代物だそうですが、またゆるゆるなのもいつかお願いします。どうも、ゆるゆる一辺倒なのはダメって思ってらっしゃるきらいがあるようで本作もいろいろと微妙な縛りがありますが、もっとゆるいのでいいし、へんに展開しないで、ずっとこいつらだけ描いていたいみたいな感じのがいいっすねえ(それが難しいのかもしれませんが)