各鉄道路線のパロディをkashmir式にパロディとギャグと独自のセンスを加味して展開していくという本作も3巻目。こういうのが長期連載になるってのは不思議です。ファンとしてはありがたいですが。
本作2話目がいきなりピークです。箱根登山鉄道ネタが超大作で、3話4話の短距離線のネタが鉄道ネタとしてのピークという感じがしますね。この3話で鉄道ネタが頂点に達したのか、以降ちょっと経路が変わってきている。
動物園、銚子では醤油の町、山手線の駅が倍に増えてのスタンプラリーなど、ちょっと電車から降りるネタになり、きちんとオチがついていくようになった気がするな。「うわー不思議」で終わらなくなった感じ。
しかし、本作、あと姉妹作になりそうな実在の路線を実在してないボインのお姉さんが旅する「ぱらのま」といい、鉄道ファンはどうご覧になるんだろうなあと思ったり。鉄道知識があればもっと楽しめるマンガだけど、そのほかの知識も相当必要とされそうだしなあ。そして鉄道ファンがそういう楽しみを許容できるのかと。
撮り鉄、旅鉄、なんていろいろあるけど、本作は妄想で鉄道だから、妄鉄か。想像の鉄で想鉄か。