2018年02月15日

からかい上手の高木さん 8 山本 崇一朗(小学館 ゲッサン少年サンデーコミックス)


先月今月と高木さん関連の本をどれだけ買っているんだよ。
ということでアニメもはじまりスピンオフもあったり(買ってないけどファンブックもある)、あまつさえも新連載もあったりで、ここしばらく鬼のような仕事をされてそうな山本師匠の「本家」も2ヶ月連続刊行です。
すさまじい仕事量ですが、それを感じさせないような牧歌的な風景と内容ですね。

アニメ版にはちょっと違和感ある。高木さんがかわいすぎるんだよね。中1で、なおかつ、西片くんには、すごくかわいくて可憐に映るとは思うけど、学年1の美少女ということではないんだよな。クラスでも上位とは思うけど万能で1位でみんなのあこがれのマドンナではない。それでもすごくかわいい。マンガはその「さじ加減」を描くことができているのがすばらしい。やせっぽっちの小さくて華奢な女の子だもんね。たまにその「小ささ」にハッとすることがある。そういうところも素晴らしくよく描けている。アニメは万能のお姫様っぽいときがあるんだよね。声も大きいのかな。両方、モノホンの中学生にやらせるってのもよかったかもしれない。

あとは間だよな。物語を進行させる間がすごい。こういうの丁寧に丁寧に描くのは「よつばと!」で本格的に「アリ」ってことになったんだろうけど、小学館はあだち充氏も得意だな。セリフのない表情だけ、風景だけで語るようなシーン。これをコマで区切れば時間経過など変化が起こり、マンガの「間」は生まれる。
8巻では「バレンタイン2」がすばらしい間。高木さんと西片くんがほぼ出てこない話ですが。

独自の空気はこの間によるものが大きいよな。あと前記のように超絶絵が上手いのと。「上手い」んだよ。
2つのスピンオフ、とくに「からかい上手の(元)高木さん」のほうはその間をかなり意欲的に取り入れようと研究されてるご様子。

アニメの聖地巡礼で知ったのですが香川県小豆島が舞台だそうで。8巻の雪の風景ってどうなんだろうとはちょっと思いましたが(四国も雪は降るらしい。愛媛にはスキー場もあるそうで)。それだからこそ西片くんのはしゃぎようが半端ないわけだな。


posted by すけきょう at 17:33| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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