2018年02月25日

セツナフリック 今井大輔(秋田書店 ヤングチャンピオンコミックス)


「クロエの流儀」の方の短編集。実はまったくはじめてです。クロエの流儀もどんなマンガかしらないです。
半歩踏み込んだ未来の話。
スマホから派生した未来の世界の人間臭い話の連作短編とそれに準じた短編2本。

政府から「運」が至急される世界。たとえば電車に乗れるかどうかギリギリのタイミングのときにスマホから3ポイントを使う。そうしたら30分だけ使った分幸運になるというシステム「ラッキーポイント」

保育所が完備されてる保育マンション。シングルマザーはここに住む。1階が保育所になっていて、毎朝迎えにきてくれてゴハンを食べさせてくれ、タブレットでテレビ通話できてペットが会話アプリで相手までしてくれる「完璧な保育」

使うツールは変わっても人間のやるこということ考えることは大きく変わらないなあと。

その切り口と展開はすごく新鮮でした。

とくにあまり未来的な要素はないけども、SNSを使って結婚しているところに向かっては、スタッフみたいな顔をして祝儀を盗む男の話の、オチのみたことのない地平がよかった。「電子社会で感じる吐き気と、そこでボクが拾ったモノ」。

気に入ったので来月発売の短編集も買おうと思った。


posted by すけきょう sukekyo at 20:11| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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