2018年03月16日

金剛寺さんは面倒臭い 1 とよ田 みのる(小学館 ゲッサン少年サンデーコミックス)



最高だ。
金剛寺さんという面倒臭い女の子とつきあうラブコメ。
お相手は心優しい鬼とかいろいろあるけど今のところはあまり鬼は関係ないね。その設定は2巻から本格的に動いていくようだけど。

そして最高だ。

発表する作品すべて名作のとよ田みのる先生ですが本作の最大の特徴はスピード。そしてテンションの高さだね。たぶんとよ田マンガ史上最高のスピードとテンション。
1話で両思いになる。2話で手をつなぐ。3話で親と肉体言語で会話する。そして4話ではなんとケーキを「半分こ」するんだよ!そしてすべての話に笑いと涙がある。これは比喩表現とか大げさにいってるのではなくて、おれは声を出して笑い目から涙を流している。おれの涙腺を決壊させるトリガーはいまや高級羽毛布団より軽いのでアテにはならないんだけどね。笑いは重いぞ。でも笑ってるぞ。

クロックアップ。これまでのとよ田マンガのエッセンスを超圧縮してなおかつスピードアップ化を図ってる。そしてそれは成功してるというか「異様なもの」になっている。それが本作の正体。非常にエクストリームなラブコメの極北をひた走っている。

それでいて1巻はグランドプロローグという。恐ろしすぎる。この先どうなるんだろう?

ひょっとして1巻の新鮮フィーは失われて、魔界+ラブコメと、わりとアベレージのとよ田みのるマンガとして落ち着く可能性はある。
ただ、そこで前記のようなかつてないテンションの高さとスピードが「効いて」くるのではないかというワクワクが止められないのよ。

絶対に2巻のほうがおもしろくなるはずだ。そう思わずにいられない。


posted by すけきょう at 18:36| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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