30歳ニート&腐女子が13歳の自分にタイムスリップ(というかリプレイだね)する話。
3巻もとてもいい感じで進行。
本作のタイムスリップやリプレイものとしての特長は、すべてのデキゴトが小さいことだね。
すでに懐かしネタや大義のようなものはなくなってて、当時はできなかったりいえなかったことをニートで腐女子のままとはいえ30歳までに積んだ経験値と鈍ったメンタルでガシガシ行く。同級生男子なんかおこちゃまなので気軽に話したりできる。それに免疫のない男子はドギマギする。でも、本人は自覚がない。
先輩オタクとしての知見(コピー本の作り方とか)を後輩(でも同級生の姉だから年上だけど)に伝えるとか、腐女子スケッチを「キモっ」っていわれてることに開き直ることができたりとか、自分の小さな言動が微妙に未来を変えてることに罪悪感を持ったりとか、そういう感じがとてもいい。
あとはもうすでに死んでる優しかったおばあちゃんに孝行ができるのは素直にいいなあ。おれもそうしようというかそうしたい。でも、現状ネットのない世界にいくのはきついかなあとか。
そういう矮小なことでも「おもしろい」ってのが立証されてるのがすごく新鮮です。