オビの「超理系コミック」ってのが気になって買ってみました。
日本の海難救助に使われている飛行艇の新機種開発の話。「プロジェクトX」はみたことないんだけど、そういう感じ。それに池井戸潤氏のビジネス根性もの略してビジ根風味がある。
これが超熱い! 理系というイメージとはほど遠い熱さで終始する。
次の機種をオスプレイにしようかなーって自衛隊を説得するところからはじまって、ありとあらゆる工夫を駆使して開発を勝ち取るくらいまでが1巻のあらすじだけど、これがあちこちでまさに血の出るような努力をされているんだなと。そしてみんな一丸となって邁進する。
こういう仕事熱心マンガは流行らないんだし、おれもちょっと前までは唾棄すべき対象だった気はするけど、なんだろうなあ、年齢なのかなんなのか。昭和的といわれようが「一生懸命は尊い」ってのをふっと思ってあっさり涙してしまうんだよね。
オチは表紙にあるんだけどさ。見事後継機を作ってすげえ!ってことになってるから。だけどそんなことは関係ないんだよな。
ということで2巻たのしみ(来年の冬みたいけど)。2巻からいよいよ本格的に作ることになるから。
あと、完結編作れ作れいわれてるのについゴジラの映画を撮ったり、引退する引退するいいながら新作を作ってる監督に送りつけるといいぞ。彼らはどちらもわりとツボなんじゃないかな。
あー、そこで具体的なのが出たので書いておくと、シンゴジラの机上であーだこーだいってるシーンがスリリングだった人はけっこういいよ。個人的には飛行機系も熱血サラリーマン系も自衛隊系ミリタリー系も興味も知識もうすうすだけどおもしろかったよ。
あとコラムも超充実。だからマニアもそうとういいんじゃないか。飛行艇マニアって「宮さん」以外にいるのかわからんけど。なあでも「紅の豚」って飛行艇だったよね。