「重版未定」の作者による描き下ろし作品。描き下ろしというか書き下ろしというか。マンガ1本6pにつきその話の解説が6pつくという仕様。コラムを読んでいるのかマンガを読んでいるのか。
その理由は最初にあるんだよね。依頼のときの会社の注文なんだって。1話6ページのマンガを15話でそれをベースに192ページの単行本を作れと。それに応えたのが本作。まあ、それがわかってたら買わなかったね。
「重版未定」は気にはなっていたんけど正直「マジか」って絵だったので、amazonかなんかの試し読みでみては二の足を踏んでいたんだよね。内容がよくてもなあと。
本作も絵に関しての感想は変わりません。こりゃあ3週間で書くことができるわって。こういう絵を書く人はたまに意地をみせて「うわ、すげ」って絵を挿入するけど、そういうこともないです。たぶんそれは字のページに時間を取られたからだと思います。
これでマンガがおもしろいから不思議。出版社から「本を出して」って依頼されたり、「こういう本の企画あるけど」って営業したりするところですね。ブラックという定義がわからなくなるほどブラックだけど、飄々としてたり、あらゆることをなんでもないとクリアしたりと。かと思うと、入った新入社員が消えるとかも日常茶飯事と。
うーん個人的にはおもしろそうな仕事だなと思う。やりたい。就職のとき出版社に入れないから編プロに入るって思いつけばなあ。
んまあ、おもしろかった。1000円はないなあ。つまり90ページ1000円の本だからな。エロ同人か。