最高かよ注意報。
ドラゴンが空を飛び回るマンガ。それをつかまえることを仕事にしている空の漁師らが主人公。
4巻ではお金持ちの龍マニアが登場してひと波乱。
本作、しみじみと設定と描画は鬼のようにすばらしい。そしてキャラは普通。
「これを描きたい」のメインがその龍刈りの世界で龍が落ちたことでできた街などの設定。だから、4巻の龍の生態を余すところなくみたいと願うマニアは作者に近いじゃないかと思ったりもする。
キャラは、だから、作者内ではカッコとしてある某作品に出てきたような@@で@@なキャラというのをそのままこの龍の世界に落とし込んだらどうなるか?って化学実験を描写しているようなおもむき。
おれは常々思っているしなんどでも書いているけど、設定はストーリーの従でなくてはならない、と。
でも、本作、あるいは「映像研には気をつけろ」などの「この設定を描くためにマンガを描いている」マンガがこうまでもおもしろいとちょっと考えを新たにするね。「例外もある」と。
そもそも、ジブリのヒゲモジャがそういう人だからな。彼はそれもあるけど、きちんとドラマも作り込んできているから目立たないだけで、基本は飛行機がビュワーンって飛んでればOKみたいなところあるからな。
いやおもしろいわ。ちょっと大きな物語に芯を食っていきそうな感触もあるけど、そうみせかけるだけの「日常」でもそれはそれでかまわないなあとは思う。ただまあ後者はいつか突然飽きるな。