大見 武士氏は「名前買い」してる作家なのですが、カバーの裏見返しにこれまでのリイド社の作品が全部ならんでるのをみてはああ全部持ってるなあと。
だいたい毎年1冊発売していて近年は女性に特殊な性体験を募集しておきコミカライズという「てい」で1冊です。どこかで創作と体験の割合を書いていたな。
今回は「聞き手」が登場します。女性編集(創作だろうな)が体験を話す女性と会ってエロ話を聞き出すというスタイル。まあこれまでのよりリアリティはちょっと出るね。エロ話以外のかけあいとか。
アマゾンレビューでも指摘されている方がいたけど、風俗で働いている方の体験談が多かった。「変わった性体験」ということでいえばそうなるよなあやっぱりとは思う。
適当に流して教師やってたつもりなのに卒業した教え子が「先生みたいになりたくて教師を目指しました」なんていわれたから食っちゃったり。
男子トイレでオナニーするクセがついたOLがある日、男子トイレでオナニーしてる新入社員がいることに気がついて食っちゃうとか。
38歳すぎて独身で処女でもうどうなってもいいって出会い系で処女を捨てて、以来ずっと中出ししてるとか。
そういうのー。
個人的に好きなのは、男女2人づつで麻雀やってるうちに「脱衣麻雀しないか」ってはじめて下着同士になって残されたカップルがはじめるっての(乱交じゃないんだよ)。女性編集が「ありがちですね」ったら「こんなアブノーマルなことをしたことない」って食って掛かるってのがよかった。
もはや超安定の1冊だね。それが悪かろうはずもなく。