2018年05月16日

バディドッグ 3 細野 不二彦(小学館 ビッグコミックス)


衝撃の3巻だった。ますますすごくなる。
AIBOのようなロボット愛玩犬。ひょんなことから出世コースからはずれた45歳のサラリーマンのもとにやってくる。ただ、これが愛玩犬ロボにみせかけた世界一のAIだった。
ということでネットにつながることによる全知全能を得てるという感じでのすごいものがいるドタバタ騒ぎの「居候モノ」です。
氏の「ギャラリーフェイク」が手塚治虫氏の「ブラックジャック」にインスパイヤされたものだとすると本作は藤子不二雄両氏の「異物」の居候モノのオマージュになるわけですね。

そして1行目のとおり3巻が衝撃。主人公のおっさんが胃がんで入院です。そこで犬はあらゆる知識やリサーチをもって彼を助けると。
コレ、いわば、のび太の入院にドラえもんが未来の道具で助けるって感じでね。こんなのみたことある?前人未到の領域じゃね?

しかも3巻のほとんどをしめるこの入院編は「理系」要素が少ない。あ、ちょっとコトバが足りないか。文系、すなわち、情に訴えるシーンが多いのをロボ視点の理系でクリアにしていく感じがとてもいい。

またいうたらなんだけどガン患者が身内にいるとき「あるある」がいちいちリアルでな。
奥さんが「あなたのため」ってことであやしげなセミナーに通って、あやしげなお茶を買いはじめるとかな。それをかなりおもしろい方法で解決したりとか。

いやほんと「すごいこと」を描いているので、みんなもっと注目して読もう。




posted by すけきょう at 23:50| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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