引きこもりの少年、発作的に出た森でラブドールを自称する少女と出会う。そいで同居がはじまると。
自称とはいえドールなのは疑いようもないファーストシーンがあります。実は、そのあとラブドールらしさは急速にナリをひそめるということはネタバラシになりますが書いておきます。
こういうときにいくつかあるパターンのひとつ、少年がゴリゴリの童貞なので手が出ないのと手が出ないくらいナリが幼女と少女中間点くらいなのと、あと少女がとにかく「変」だから。
どう「変」なのかは読んでいただくとわかりますが、以降、ラブドールという設定はものすごい勢いで「ああそういうこともあったねえ」レベルになり、ちょっと変な美少女との煮え切らない少年とで引きこもりライフが繰り広げられるという寸法でさ。
執拗に書き込まれた背景、素っ頓狂な少女ってことで、すごくぶっちゃけると「よつばと!」を連想してもそんな筋違いではないと思うんですよね。
ただ、よつばと!と画期的にちがうのは引きこもりの特性である、「夜行性」ってのが生きていて、全体的に夜から早朝って感じが出てます。その風景描写に心を奪われるのです。
そこが最高に気に入ってるので2巻も買います。あんまりドラマチックな展開はなくてもいいなあと思いますのでサクサク設定を消化してこの不安だけど美しい夜明けのような雰囲気を描き続けてほしいと思うのですね。ああ、そういう意味じゃ「少女終末旅行」も連想するかね。素っ頓狂な下限はユーリを思い出すし。