中世RPGファンタジーな世界の役所づとめの吉田さんの活躍を描いた作品3集目。
相変わらず書き下ろしのコラムといい各ページの情報量の濃さといい、いわゆるRPGファンタジーな世界のアレンジマンガで随一の濃さを誇りますね。「レベルアップ」の概念をここまで意味をつけて具現化して、実践したマンガってほかにないもんね(計算係が従者として戦いの場にいって活躍を逐一メモる→それで報告書に従いレベルアップを認定する→けっこう説得力のある理由がある)。
くわえて小ネタも盛りだくさん。
2巻も大きな話がありましたが3巻でも後半に城に襲いかかるモンスターと反撃する面々という「お祭り」を描いてます。これがすごい。吉田さんは通常郵便配達人ですがひょんなことから上記の計算係になって活躍します。
中身が濃いのでとっても読むのに時間がかかります。コスパはいいけど読んでも読んでも進まない感じもありますね。良し悪し。おれは良し。
正直なところグルメマンガと同じでこういうRPGファンタジーな世界でのアレンジや重箱の隅をつっつく的なマンガは積極的に避けてるくらいですが、本作と「ダンジョン飯」は例外中の例外ですね。