2018年06月17日

ヨウコさんはカッコいい(2) 榎本 さく(講談社 講談社コミックス月刊マガジン)



あらま残念最終巻。
ヨウコさんってかなり男前の彼女とつきあう普通の男の子のラブコメ。
ヨウコさんのキャラが発明といえるほど画期的な1巻だったんだよ。才色兼備で学校のミスコンで優勝するくらいで成績も抜群。だけど、竹を割ったような男前の性格。正直で真っ直ぐなイケメン優等生の性格なんだよね。でも、「乙女」でもあるという。この配合が絶妙だったのが1巻で、こりゃあすごいと思ってた。
2巻では同じ学校ながらアイドルでセンターをやっているようなキャラが登場したり、ヨウコさんと主人公それぞれの家族が登場したりとドタバタに磨きがかかったし、これまでのキャラも丁寧に動かしていた。

ただ、ヨウコさんが「普通」になっちゃってるんだよな。だから、かなり普通になった。

1巻であった不思議というか男前キャラでの「おもしろさ」は消え去った。いろいろな葛藤や編集サイドからの注文があったのかしら。
解釈として、つきあっていくうちにヨウコさんの変だと思ってたキャラが別にそうでもなくてヨウコさんのほうも接し方が変わってきたから「乙女」の部分が強くなったのかと。でも、それとトレードオフで「普通」になるのはもったいないなとは思った。

なんでもったいないかというと2巻がとってもおもしろかったからなんだな。作画も話のクオリティもキャラそれぞれもいいし、なによりヨウコさんが普通にカワイイ。とくに11話。キャラ勢揃いでお昼に弁当を食べる話。これがすばらしい。キャラが複数人いるのに抜群に安定してさばいている。それに続く、ヨウコさんの家族とのからみも同様に非常にいい。この方は団体戦向けなのかと思った。いわゆる複数の人がワイワイする群像劇。これがいい。

話も作画もキャラもちょいムラがあるけど、次回作期待します。



posted by すけきょう at 18:36| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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