2018年07月14日

働かないふたり 14巻 吉田覚(新潮社 バンチコミックス)


1回も読んでないマンガが多いのに何回も何回も読むマンガがある。
そういうマンガベスト3(おれ調べ)が「かぐや様は告れない」「古見さんはコミュ症」と本作。そして本作はだいぶ知名度は高いけどそれでも前記2作とはちょっと差が開いてるような気がしてモヤるのですよ。

ニート兄妹とその愉快な仲間のほがらかマンガ。

14巻は風邪を治すための「ろう城」からはじまって、お金はないけど工夫で楽しく過ごす編。
会社でウケる宴会芸は裸でOLからベルトでたたいてもらい銘柄をあてる。
新キャラは公園に集まるいろいろな人々ネタがはじまり、一気に増える。

そして、圧倒的におもしろくて「いい」のは戸川さん編だよ。ここだけよりぬいて読み返すほど。

戸川さんはニート兄妹の父親の会社にいたんだよなもともと。そいで読書好きが高じて同人を作るほど。そして会社を辞めます。物書きでやっていくために。そんな彼女の動向を追ってるシリーズがあるのです。本作はかようにいくつなのスジが同時進行しております。
そしてWEB連載ではない描き下ろしもその戸川さんシリーズの後日談でそれがまた珠玉にいい話よ。戸川さんが兄から借りた本をなくすはなしのその後ね。

いくつかの問題点、んー、気になるところも書いておこう。

まず表紙がちがうよなあ。なんかファンキーな明るさがあるけどそういうじゃないと思うんだけどな。妹がファストフードのドリンク片手にキャップのひさしに手をかけるポーズって本編にはないだろまず。

あとその妹はキーではあるけど、キャラとしては空気になりつつあるよなあ。今回、妹のスジの話がなかったもんな。唯一の親友の出番も殆どなかったし。

あと「ツヨシしっかりしなさい」現象が。前記のように兄がスーパーマンになりすぎている。もはや目立ちはしないけど地元でみんなを助けているすげえいいやつになっている。それと反面のアホが目立たないというか。まあ、おれはそれでもいいんだけど。

おもしろいので読みましょう。とくに10巻まわってからよくなるので途中だれるなと思っても頑張って読んで追いつきましょう。


posted by すけきょう at 21:30| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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