最終巻。
「自分が中学生の頃に「描きたかった漫画」が描けたと思います!」
カバー折り返しに書いてありました。これがいいえてみょー。
容姿端麗で弓道少女でとってもいい子でパイオツカイデーなんだけど唯一弱点として、完璧の「いい子」を求められるために段取りにないイレギュラーな出来事になるとパニックを起こしてしまう。だから取り柄のない「やさしいだけ」の少年が陰となりフォローをいれる。
これが2巻くらいまでの設定でしたけど3巻は恋の鞘当てが登場して、そっちに流れていく。
それで4巻はどうなるかというとそこいらすべてキレイにさらってすべてきれいにさやに収めるんだよ。これが丁寧にすべてのキャラを活かしてたしなあ。読者全員嫌な気持ちにさせないしなあ。
正面突破でコレは素晴らしいと思う。そりゃあ中学生のときに夢想するだけのことはあるね。
まあ、「学園マンガってとっかかりはいいけどいざ描くと授業中の風景を描くのは死ぬほどめんどくさいよなあ」って連想せずにいられない苦戦のあとが見受けられる描写は随所にある。ただまあ「些細」なこととしようこの際。それくらい見事に終わらせたと思う。まあぶっちゃけ予定調和なハッピーエンドだけどキレイでよかったよ。