おっぱいの大きい娘さんが鉄道を中心にあちこちにいってあれやこれやをみているマンガ。
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金と知識ある分
小学生より
タチ悪いんだよ
お前は!
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娘さんの兄にいわれたセリフです。
「 十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。」
アーサー・C・クラークの有名な言葉ですが、「 十分に発達した迷子は、旅と見分けがつかない。」と。彼女に関しては迷子のプロという感じがします。最低限の社会生活を送るためもあるのでバスの時刻のチェックやらお金やらとは相談しているけど、ふっと思い立ったところで駅に降りて、迷うことをおもに楽しむ。それは旅というより思いつきで彷徨っている。すすんで迷子状態に追い込んでいる。とっても好いたらしいスタイル。
女の子であることも重要ではありますがそれよりも迷うこと、迷いの中に発見することがいいなと。
大事なのは風景。次が温泉かな。その次が電車。最後にメシってのがいいね。メシはなんつーかパターンみたいのがわかってて(旅全般にパターンがあって「あ、今回はこっちか」ってノリもある。そこもまたプロのよう)、蕎麦など麺類や丼になにか「地のもの」があれば上等みたいなスタンス。おもしろい。実際、旅行先、とくに観光地、道の駅なんかの食事って「ああこういうのね」って完全なパターンあるもんね。いわゆる「乗り鉄」的なひとは3食全部東京のコンビニで買ってきた菓子パンとかざらみたいなことをどこかで読んだこともあるしね。それも旅のスタイルよ。
とくに好きだったのは連載でも2本立てだったみたいなLineA.とLineB.
廃墟と化したキサラヅから東京を目指す夢をみて、「たしかめ算」的にそのまま千葉県、内房、木更津にむかって旅をする話。きれいな世界の終わりみたいな「今」の旅がまた趣ある。これがよくわかるんだわー。トラックで配送のバイトしてたことあるので広さの感覚がなくなるってのも(トラック上からだけど)わかるし。FENでビートルズの「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」がかかったこととかよく覚えてる。時間も空間もおかしくなった。
これからも末永くあちこちい迷い歩いていただきたいなあと思いますです。