読むの時間かかるんだよなこのマンガ。
作風としても売りにするくらい、独特の会話が売りのJK(おもに)同士のショートコミック集。
「この尻軽め」に対して「重みあるあるー」って切り返しからして心を奪われる。
一般的な口語というわけではないのだけど、なぜかわざとらしい、もう、誤解覚悟で書くけど「ラノベ」っぽい(カッコでとじたからね)セリフの対局にある感じ。
ただ、いつからはじまっていつ終わるのかよくわからないわりに日常ではないという不思議なさじ加減の不思議な読み応え。
その不思議さは非常にとっつきが悪い。芯を食うまで話が上滑りしていくんだよな。そりゃだってよくいうコピペ「この間マクドナルドでJKが話してたけどさ、」を「リアル」にやるととても聞いてられないほど中身がないし部外者がわからないじゃない? そのノリがよくでてるんだよ。もちろん、前記の通りスーパーリアルってことではない。きちんと物語を進行するためのスムーズでわざとらしさのない導入部で、不思議な世界に連れて行ってはくれる。
前の日に道端でバッグから謎の液体を垂らしていた先輩に話しかける
メガネの隙間の視界から霊が視えるオトコ
交際中のカップルを尾行するのが趣味のJKたち(これはシリーズ連載してる)
かみかけのガムを手に渡されて恋に落ちる
こういう不思議な話が多い。これがまたJKというか「女子」特有の思考回路もあいまってもう本当オビにもある「日本語会話、上等。」がねえ。
シンプルにクセになるんだよね。
ただとっつきは悪いねやっぱり。話がわかってても読みにくい。なれるとやみつきになる味なんだけど、なんだろうなこの読みにくさ。不思議だわ。逆に何度も読んでしまう。