抜群によかったな。武田の将軍の息子の影武者として雇われたキレッキレの女剣士レイリ。4巻では、上司の命令に背いて恩人を救出しに脱走し、絶体絶命の城での戦いのつづきからはじまって大きく話が動く。
ただ、やっぱりテンポは遅いよね。現在のテンポを「おれ体感」で表すとBPMの平均は120のところ110以下ではあるよな。
Amazonのレビューでもあったようにイミフのコマや流れが多い。それが独特の味を生み出しているし、たぶんに原作者の岩明均氏のネーム原稿での細かい指示があるし、それに逆らう表立った理由もないだろうし忠実に行っているんだろうが、それらも含めて意味が分かりづらい間がある。
こういうときは素直に「意味がある」として受け入れることにしている。マンガにおいては、描いてあるものはすべて「必要」だから描かれてるわけでさ。ゼロから積み上げて100になるまで描き込まれているわけです。アニメもしかり。映画やドラマなどは逆に「引き算」の意味が出てくるだろうけどね(たとえば、オール富山ロケで撮影された「散り椿」
なんかは地面に砂利を敷いてアスファルトを隠して撮影されていたわけでね)。
その意味や効果は1番わかってるのは作者であることはまちがいない。なんたって自分で描いてるんだからね。意味のないものを描き込む必要はないからね。
そして5巻ではレイリの影武者であった、武田信勝少年がすばらしくかっこいい。彼の苦悩や働きが手に取るようにわかるので行動のいちいちに言葉を重ねなくても涙が出て心を揺さぶられる。5巻クライマックスでの彼の表情と心の動きはマンガならではの表現だと思う。この間や感動はほかのどのメディアでも描くことはできないとは思う。これこそが字の通りの意味である「珠玉」ではある。
その前のレイリの決意も素晴らしかったね。
そしておれはあまりに感動したのでウィキペディアなどで「ネタバレ」してしまったわ。ああいろいろ知ってしまった。レイリは出てこなかったけどさ。
あと、上記の武田信勝氏は主人公としてゲームになってるのね。
(160) Game of the day 2137 Vasara 2 (婆裟羅 2) 2001 Visco - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=p3bGyNQfFyE
うむ。右肩上がりは続いている。
脚本形式だったんですね。
ということはあの作画の間なんかは
室井先生の岩明先生オマージュなのですね。