「メタモルフォーゼの縁側」2巻と同時発売。短編集かと思っていたけど、これで1冊の長編なんすね。
「メタモルフォーゼの縁側」はすごい売っている書店があった。平置きとポップでドーン!みたいな。
本作はおひとりさまで社会人の女性が「趣味:釣り」をはじめてみる話。
タイトルは毎回、don't likeな事柄に好きが増えていくってことなのかね。それともdon't likeからdon'tが消えるのかな。
1回4pでどんどん釣りをやっていく話。釣りに行ったり、釣ったものを料理したり食べたり。スローライフというんでしょうか。ここいらは「メタモルフォーゼの縁側」同様、作者のもっている生来のテンポがじわじわと効いていきます。
1回4pのスケッチ以上ドラマ(ギリギリ)未満で、はじめてイソメを買ってみて、箱にある生物感とか、最初に釣った感激、その魚を食べるなどの話が 4pで1エピソードです。
とくに素手で魚にさわると魚が火傷をするって話がおもしろい。
1回4pで2年に渡る連載。絵柄の変化もある。作者はそのときそのときの影響元を素直にアウトプットしているような感じがいいです。こういう漫画家のほうが長く続けておられる感じがします。
釣りバカとか、釣りキチのような、熱狂はなく、いい距離感を保ちながら趣味に接しているのイカス。