どんどん純度の高い「かわいい」になってくるな。マンガ全部がかわいい。そしてそれがギャグマンガの生き残る道なんだと思う。
ぶっちゃけかつてあった破壊力のある笑えるギャグというのはスピードも量もそしてそれゆえ相対的に質もネット、SNSのそれには負ける。
それで「萌え」を軸にギャグマンガは発展してきた。
これまでもすべてのギャグマンガにかわいいは内包されてきている。その主従が逆転されたというわけだ。しかも、かなり大幅な逆転だ。
とはいえそうなってけっこう長いよね。
そういうことを「日常」のときから考えている。なぜならそのラインに「萌え」というより「かわいい」で攻めてきている。そこのほうが実は茨の道ではあるよな(作者の特性でもあるんだけどさ
それでいて「CITY」においてかわいいをますます先鋭化させている。日常でのその「対象」をより拡大化してタイトルの通り街の老若男女に分け隔てなく「かわいい」を描こうとする。その「かわいい」を逆に利用する攻めの姿勢。
そう、あらゐ けいいち氏がすごくでクールなのは、主従こそ逆転したけどギャグをあきらめてないことだよ。あきらかにまだ追求している。
たあいえ6巻。意外にパターン化してきたなー。今回のクライマックスは劇団テカリダケの公演か。
6巻は攻めよりも安定の巻だったかなと。