こうサブカル特有のスカしたマンガのようでいて、実は王道も王道のストーリー。それでいてサブカルのスカしもある。
変身病のある世界。病気にかかるとひとは動物に変身していきついには人間じゃなくなる。
主人公はパンダになる病気にかかる。そこで会社をやめて探偵事務所で働くようになる。そこでの変身病のクライアントの人間模様を描く。5編収録。
1話読み切りでいながら2巻につづくという王道仕様。
すべてが洒脱。ストーリー、キャラ、台詞回し、作画力。それでいて難解ではない。わかりやすさの上に立った洒脱。もっといいかたを変えると、マニアックなようでいてきっちり売れ線にいるというか。そこのところが最高にすごい。
家出娘の調査。彼女は鳥になる病気にかかっている。そこからはじまる1話。
パンダくんと所長との関係。各人の家庭事情、そして「大きなうねり」。なんていうかスキがなさすぎて物語に素直に没頭できる。計算され尽くしてる。
売れるぞ。これは売れるぞ。そしておれはすごい先見の明があったってことにしてほしいです。とてもよかったです。2巻楽しみです。