2018年12月31日

僕の心のヤバイやつ(1) 桜井 のりお(秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)


「みつどもえ」のひとですね。買おうかなと思ってるとマイドーターが買ったので読ませてもらいました。

陰キャ中2病のTHE典型な少年と、陽キャというよりちょっとファニーでストレンジな美少女。雑誌モデルもやってる同級生。
彼女がまぶしくて中2病がまざって殺意をもったりしてたけど、彼女とどんどんお知り合いになっていくわけです。

ドーターいわく「途中から普通のラブコメになる」と不満げだったけど、おれとしてはそれがすごくよかった。

少年少女が少しづつ「知って」いく感じがとてもいい。まあ、陰キャ少年が彼女を「知って」いくんだね。どんどん接触(実際さわるシーンはあまりないけど)していき、彼女に惹かれていく。

あの少女の行動というか動きの感じが福満しげゆきさんを思い出すのよね。影響を感じられるというか。性差云々の話をするのはどうかと思うけど、福満しげゆき氏の描く女性はそれが長年いっしょにいる妻ですら「オンナはわからない」というところがある。そしてそれこそが魅力の多くなんだよな。だけども、本作の作者は女性なんだよな。だからエキセントリックなところには裏付けがあるなあとは思うけどさ。そこのところが非常にうまく描けてる。これまで福満しげゆき氏の独占市場の牙城を崩しにきてるなあって(そんな大げさなものか知らんけど)。
ただ、反面といったらなんだけど、男の方は気持ち悪さとかが足りないかなとも。心根のやさしい少年だしなあ。それでいいとも思うけど。

クライマックになるバスケットボールが顔に当たって鼻血まみれになって以降のエピソードはすごくいい。

2巻からオレが買います。




posted by すけきょう at 01:20| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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