オビの竹熊健太郎氏が決めて。
1999年。いじめられてる同じクラスの女の子。彼女は腹からアンゴルモアの大王が生えている。そこではじまる彼女との友情の表題作。
バイト先の彼氏が虫になった。だから廃墟ビルで飼っている話し「怪虫の夜」の2編。
どちらもJKの百合っぽい関係性。ほとんど登場しない男性キャラ。そして異形のもの。せつない。などの共通点がある。あと、日本的なウエットもあるな。ジャパニーズ・ホラーな触感がある。
なんといっても魅力的な絵。これが非常に大きい。カラー表紙よりも中のほうが魅力的。なおかつセイキマツブルーに合わせての青い紙が生きている。青い話しなんだこれがまた。
複雑にすぎない話題。なるほどオビにある「暗黒のメルヘン」というのもわかる気がする。これが男性キャラやもう一歩二歩理詰めで展開するとホラーでもなくなるし暗黒メルヘンでもなくなるし半端にSFになったりもする。そういったなんもかも込で総合的にシンプルにいうと、とてもいいさじ加減だと思う。
なるほどホラーとはある程度のあやふやなんだなとか。
実写向きなのに絵はまったくそうじゃないのがまたいいね。
次回作も買います。