発売前から予約で売り切れになるとか。ネットでバズった話題の1冊。
江戸末期から明治に活躍した天才絵師・河鍋暁斎を描いた、絵に命捧げている破天荒一代のマンガ。
写生こそ命。すべてのものを絵に落とし込む。それは見た目だけじゃなくてココロや想いも。
「需(もと)めに応ずるのが仕事なれど己の”狂”を忘れてはならぬ」
これです。主人公もそうですがマンガ家さんの”狂”も相当ですよ。端的に凄まじい絵です。キャラと作者の思いがシンクロしているかのように。
ぶっちゃけすごすぎてなにを描いてあるんか判断に困るくらいなところがあるけど、それくらいの凄まじさってことで。かなり奇天烈な絵もあるからな。すごいよほんと。そして絵の可能性、マンガの可能性、広がり、世界、宇宙、大きいなあと。「この絵」を描きたい!という思いがぶわーっと広がって、それをマンガの体裁にしているような。
だから、「こってり」すぎて何度もみるのにカロリーと覚悟が必要なタイプ。
[狂斎 第壱話(前) 酔いどれ狂斎|マンガハック|note]
でも、気にいったら紙の本で手に入れて折をみて眺めるべきよ。「あてられる」本だし。