2019年03月11日

ウォーキング・キャット(1)北岡 朋 (双葉社)


ゾンビマンガです。
映画もテレビもマンガもゲームも飽きがくるってレベルじゃ語れないほどありきたりのジャンルです。マンガにかぎるなら、グルメ、異世界に匹敵するほどありきたりです。
なぜ買ったのかというと、男と猫のコンビでのゾンビ世界のサバイバルマンガとあったから。なるほど飛び道具。でもまあそういうのしか興味はなくなるわな。

この飛び道具への冒険はかなり成功だった。

猫といっしょに離れ離れになった妻を探す旅。猫は共闘しない。猫は守らない。猫はエサをねだる。猫はまっさきに逃げる。
そんなのといっしょにゾンビの世界で四苦八苦している。

ギャグマンガっぽくはあるが、あくまで現実に即したリアルな描写。ゾンビはいろいろなバリエーションがいるわけでもないし(1巻時点では)、ゾンビ自体の行動原理や世界についてはすっかり説明が終わっているので謎はない。ただ、妻がいるらしい目的地の島がどんなところかという謎くらいか。

つまり「なにか」が必要なんだなと思う。とくにこんな地獄のような世界で生き抜くために必要なもの。ひとり暮らしが猫を飼う理由をかなり極端な環境で思い知るというかな。そのテーマがいいんだよね。

そして1巻ラスト。これは、かなり、すごい。

2巻が楽しみ。


posted by すけきょう at 19:24| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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