ニート兄妹のほがらか話。
前巻でだいぶ大きな話になってきてると懸念していたけど、いい感じでバランスをとっていたね。16巻ではここんところスーパーマンになりがちの兄がちょっとおマヌケだったりおとなしくしてたなあ。
妹の新しい友だちであるキャバ嬢さんとのエピソードが多かったな。これはなかなかいい感じ。その前の親友であるユキさんはちょっと出番が薄くなったけどさ。
あとまあ兄は最後は決めたな。兄の大事にしている本の話。これが連作短編のように続く続く。ここだけ抜き出して映画にしても通用できるくらい。たとえるならクレヨンしんちゃんの映画、「アッパレ!戦国大合戦」がのちに実写映画化するくらいのノリ。それくらいいい話なんだよな。しかも、たぶん、描き下ろしであろう、その本の別視点の話がまた最高。うむ。最初に短編集を出しただけあるなあ。
あと、前はシールで、いまはポスターが毎巻ついてくるんだけど、そのポスターの妹が「いい顔」してるんだ。前は薄幸の美少女というか、やや、メンでヘラ入ってたんだけどみんなと触れ合うたびにいい顔するようになってきたなあと。
近所の知り合いのような目でみるくらい長い連載になりつつあるね。