2019年05月08日

アクタージュ act-age 6 宇佐崎 しろ/マツキ タツヤ (集英社)



お嬢様が大人買いしたものをイッキ読みしました。いまのところ6巻まで。
幼い頃から父の残した映画のビデオを何度も何度も見続け演技の才能を身につけた天才JKの活躍を描く演劇マンガです。
CMをやり、エキストラをやり、少年少女が出るデスゲームの映画でいい役で出演して、そして6巻では天才演出家と天才俳優と舞台で銀河鉄道の夜をするという展開です。いちおういい区切りまでたどり着きました。

主人公は役に感情移入しすぎるタイプ。そのために台本無視やまわりを無視して暴走する。でも、みんな彼女の演技に引き込まれ巻き込まれる。まあ、天才タイプね。
ライバルの女の子のトップアイドルはその真逆。完全にまわりを計算しプロデュースしてその状況で100の演技をするが中身はまったく持ち合わせていない。

そのほかにも魅力的なキャラが多数出てきますです。

読んで思ったのが集英社っぽくないなあと。とくにジャンプっぽくないなあと。だから「週刊少年ジャンプ」で連載されてるってのがすごいね。どっちかってえと講談社っぽいよねえ。マガジンでもヤンマガでもアフタヌンでもモーニングでもまだ合うような。まあ、講談社の演劇マンガといえば「累-かさね-」があるか。

いろいろある演劇マンガを研究してかぶらないようなキャラ設定をしているような気がします。そのためか、登場する各キャラにいろいろと盛りすぎたような気がします。いろいろな要素。それをかなり丁寧に解説している。ただ、そのおかげで多少「やかまし」くなり主人公がよくわからないキャラになっている。素朴で素直で世間知らずのJKなのに演技は天才でも未熟だから貪欲にいろいろ取り込んで成長していくってラインにいろいろある。他のキャラも同様。

描写はすごい。とくに天才を表現するのに重要な表情がすごい。また表情ですごく語らせている。すごい絵だ。そしてそれを要求する原作にきちんと対応している。作画がすごいが、それを要求する原作もすごい。

丁寧にキャラ描写しつつそれぞれの成長とともにエモい展開になるのもいいよね。

次はどうなるんでしょう。今回で区切りもいい。6巻までの大人買いのイッキ読みオススメします。おもしろかったです。



posted by すけきょう at 13:36| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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