児童書「ヘイタロウ妖怪昔ばなし」にインスパイヤされたマンガ。完結。
高校にいかずにひとりで親がやっていたお好み焼き屋を切り盛りしてるヘイタロウ。
何故か出没する妖怪や怪異現象。それに動じず寡黙にたんたんと日々を過ごす。
非日常そのものの毎日を強引に日常に過ごす。彼はなんでも極力平気で「いつもどおり」にしようとする。この「いつもどおり力」がすごい。だから、こわくないんだよね。こわいものでもこわくないひとが平気でいるから。だからとっても不思議な感覚。アイスクリームの天ぷらみたいな。まあ、お好み焼き屋の話なのでそっちのほうでうまいたとえがみつかるとよかったのですが。
「盆の国」「大きな犬」からのコマ運びやセリフなどのマンガ内に流れてるテンポはやはり独自でいいよなあ。落ち着くわ。
このマンガで1番思ったのは、「へいちゃん」みたいなお好み焼き屋が近くにあるといいよなあと。あとそういう店をやりたいなあと。
スケラッコさんの次回作を楽しみにしてます。