2019年08月17日

開口一番!(1)町田 翠 (小学館)




おれの家の半径100mを舞台に描かれた(って衝撃がおれには1番だった)「ようことよしなに」の作者による最新巻。今作はおれの住んでいるところと関係ないな。

落語マンガ。学校でお調子者お笑い担当が進路まで吉本(って名前じゃないけど)を目指したけど土壇場でみた寄席がおもしろくて落語家を目指す。

半分くらいで弟子入りするまで、後半は弟子入りライフ。その顛末を落語で一席ぶちながら紹介するという体裁。

前作「ようことよしなに」より全ステイタスでのレベルアップが最大の特徴。画力も物語も構成もキャラもすべて底上げされている。

ただまあスムーズ故に王道一直線であり単調になってるけどね。でも、王道ってそんなもんだし。

あとなんていうかな、じっとりしてるカッコ悪さというかな。それは「ようことよしなに」からなのでそれはもう作者の味なんだろうけどさ。

本作でも高校時代お笑い得意キャラだけど、実はまわりでうざがられてる。そしてそれを目撃したりする。
あとすがりつく母親を引きずりながら師匠の家に戻ったりとか。
じっとりべっとりの青春だよなあ。

カッコ悪さと恥ずかしさと。とにかく汗のべったりした感じがマンガにはよく表れてる。

がんばれ同郷って気持ちはいまだにあるけどがっつり本格的な漫画家になりつつあるなあとも。




posted by すけきょう at 13:29| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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