2019年08月17日

乙女文藝ハッカソン(1)(2)(3) 山田 しいた (講談社)











作者によるツイッター1話貼り付けのパターンで「これはなんだ?」とはまってすぐに2巻まで揃えて3巻はリアルタイムで完結ということになっております。全3巻。

[乙女文藝ハッカソン - 山田しいた / 第1話 文藝沼 | コミックDAYS]

女子大学生がチームを組んでハッカソンにチャレンジする話。

文芸ハッカソンとはなんぞや? ハッカー+マラソン=ハッカソンね。

5人1チームで24時間でコードを書くのがハッカソンでその文芸版。5万文字の小説を即興で1本作り上げるというコンテスト。

3巻まででメンバーを組んでハッカソンに参加して戦うまでの話。

なにがすごいって物語のバリエーションとその分析。そりゃまあ戦う人物の数だけ物語の骨子だけでも必要になるからね。なおかつその物語の優劣をかなり「理系」に判断している。そこがまた新鮮。なるほど、物語の優劣ってきちんとあるもんなんだなと。そこが1番よかったところ。

また「物語」の見本市のような構造だからか、本編のストーリーが一筋縄ではいかないのがおもしろい。3巻での展開と着地点がまた。
広そうでそうでもないところがいい。これは当初の構想通りなのかしら。実質5人(もっといえばもっと少ない)が進行していく感じ。

ただまあ絵のこなれ具合はそれほどでもないかなあ。随所に「かわいい」と「すごい」はあるけど。とくにクライマックス以降。



うむ。ここではベタに「山田しいた先生の次回作にご期待」しますと。









posted by すけきょう at 13:57| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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