アニメ化が好調ですね。12巻。
おれの立ち位置は、アニメになる前に漫画喫茶でスマホを作るエピソードの手前までたどりつき、アニメがはじまってバコンとハマった娘さんが一気に揃えたのを読んで、なおかつ12巻ということです。
あるとき謎の石化現象が起こり、人間は石化してしまいます。そして3700年のときを経て、ひとりの天才が復活します。主人公です。科学のあらゆる知識を吸収した少年センクウ。本作の主人公です。
そして「科学のチカラ」で仲間を作ります。敵も作り出してしまいます。
と、丁々発止のやり取りの末に、センクウはたくさんの仲間とともに平和を取り戻します。そして科学のチカラで大発展を目指すところ、作り出した「スマホ」から謎のメッセージを受信。受信先は海の向こう。じゃあ、海を渡る大きな船を作ろうじゃないかと。
12巻では船出をします。目的地は宝箱のある宝島です。無人島のはずなのにひとがいます。そして、、、
最大の敵との決着がついて、造船編は「**が足りない→**を作った」の繰り返しで、なるほど、科学は地道な継続にあるというのがわかる。だけど、まあ、一気に読んだのもあって飽きてきたなあこの流れと思ってたけど船出したらすげえことになったのよ。おお、おもしろい。やっぱりおもしろい。
ところでこのまっすぐ科学を抱きしめながら困難を乗り越えて前に進むってマンガを21世紀の、令和に生きる少年がみるのが圧倒的に正しくてエモい。
おれはこれを読んで胸を熱くしている現在の小学生に対して「あなたは絶対に正しい」と胸が熱くなる。
マンガ少年https://t.co/RRKdQyvRyp pic.twitter.com/kOhyiTGUIs
— 小山健 (@koyapu) July 11, 2019
で、このマンガよ。「生理ちゃん」でブレイクされた小山健氏のマンガに熱くなる少年を世代ごとに描いてるマンガです。この令和の少年がKindleで読んでるのこそDr.STONEというのがもうこの作者は本当にタダモノじゃないなと。
いや、すばらしいマンガ。正しく「少年ジャンプ」で少年が読むべきマンガ。まあ、「ゆらぎ荘の幽奈さん」も正しいんだけど。
そして半世紀少年のおれが読んでも胸アツ。四半世紀少女のマイドーターも胸アツでみてる。アニメも胸アツ。OPも買おうか思うくらい。
ほんと、「滾るぜ」。少年も無意味に大学受験でも出てこない漢字を読めるし書けるようになってしまうよなあ。
また、これがジャンルとしてSFであることもしびれる。かなり純然としたSF。「彼方のアストラ」もそうだけどSFがまた復権の兆しがあるよなあ。そこも胸アツ。
作画のBoichi氏もSFを描くことができててうれしいと、なんどもカバー見返しのあいさつに書いてるとおり、本当にうれしそうに描いてる。絵がのびのびされてる。
いやあ幸せなマンガじゃ。
(えーといっきに11冊読んでの12巻ではあるのでちょっとキャラが混線しかかってるが、なに、鬼滅の刃よりはわかるか)