2019年12月19日

シライサン ?オカルト女子高生の青い春? 乙一/崇山 祟 (扶桑社)


乙一氏が原作で映画化され監督もされる同名作品のコミカライズ。小説はもう発売されてますが読んでません。映画はまだ公開されてません(観に行くつもりではいます)。そういう環境で読んだコミカライズの感想となります。

ホラーオカルト大好きな女子高生が日課の地元の古本屋通いでみつけた地元の伝承が記されている民俗学の本を読む。それによると異様に目の大きい女がいた。彼女の名前を知ると呪われてしまう。そしてついその話をしてしまい、怪異現象がはじまるという。名前はタイトルのとおりです。

ストーリーはいわゆるJホラーの典型スタイルではあるかなと思われます。

参照:ほぼ日刊イトイ新聞 - オリタくんのJホラーソムリエ https://www.1101.com/j_horror/

作者の前作[恐怖の口が目女 崇山祟(リイド社 LEED Cafe comics): ポトチャリコミック]は貸本マンガのホラーを意識しておられたようでしたが、本作ではJホラーの感じが非常によく出てるなあと(いうほどみてはいないのですが)。コンビニでのシーンの「らしさ」とかすごくよかった。

後半のドガチャカぶりは、原作や映画じゃねえんだろうなあと思いながらも、「口が目女」のエスカレーションっぷりを想起してニヤニヤしながら読みました。またラストの「どないやねん」って主人公のセリフとか。そこらへんのトートツさも貸本ホラーだましいが見受けられてよかった。
結果として見事な換骨奪胎かなあと(前記のとおりあくまで予想です)。

と、そうなると俄然原作や映画も気になっていくのですよ。映画だけでもどうかなあと。こわい映画がこわいんだよねえ。

そして1番の特徴は表紙にもなっているトリコさんのかわいさですよ。あらすじにある序盤の本を読んでいるシーンがまた圧巻でさ。超おもしろい本を読んで静かに興奮してる読書好きをすごく丁寧に描いてていい。そういった意味じゃ序盤がもうクライマックスです。

ということでホラー好き、ホラー好き少女好き、メガネ少女好き、バカマンガ好きにはとってもおすすめでありますよ。映画前に読んでおいて映画や原作みてからまたみるととってもいい感じだと確信してます。そういった意味じゃおれラッキーです。








posted by すけきょう at 20:20| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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