とにかく売れてるよね。2019年はすごかったし、今のところそのすごさは持続している。2020年2月初頭、マスクと鬼滅の刃のコミックが全世界的に不足してますよ。
まわりにいる普段ほとんどマンガをみないようなひとすら話題に出てます。書店では「1人1冊」という張り紙とともに独立したコーナーを用意されてる。そして全部そろってる売り場はない。すごいことだよなあ。個人的に過去10年以上こういう特別扱いされたマンガをみたことないわ。ONEPIECEやドラゴンボールの全盛期ってどうだったんでしょうかね。覚えてないです。ともかくそれと並ぶほどの売れ方をしているわけですね。
で、そんな売れ方をしてるマンガとは思えないようほどの凄惨な戦いが繰り広げられている最新巻です。というか、ここんところずっとそうですね。というか最初からそうですね。鬼のように強い鬼と血みどろの命のとったとられたの戦い。19巻でも誰にも「平等」に手心をくわえてない戦いをしてますよね。すぐにあちこちの身体の部位を切られたり欠損したりしてます。
正直なところ、物語の途中には、もう二度と読みたくないくらいの冗長なところもあります。具体的には遊郭の戦いでしょうか。くどいっちゅーねんって感じで。それが嘘のように展開早いですね。まあ、主人公が今巻で3コマ4コマくらいしか映ってませんしね。急いで進行させているのでしょうか。
とはいえ、それまでに丁寧に描いていた他キャラが縦横無尽に活躍している。まったくもって最高の読み応えです。
ほぼはじめて戦うようなキャラがたぶん人生で1番難易度の戦いをものすごいスピードで行われてるってのがすごいよなあ。あ、このキャラはじめて戦ってるんじゃないか? の2コマ後、腕を切断される。マジか!みたいな。
それでいて、無駄な前フリなしで、敵も味方も最初からアクセル全開で戦ってるのもすごい。バトルマンガ全般的な様式美ではあるとおもうけど、初バトルでは敵も味方も多少の「プロレス」があるじゃない? 攻撃をして受けて、その上をいく攻撃をしてそれを避けてみたいな流れ。それがものすごい早くて、なおかつ、どちらもすごさがちゃんと伝わる。このプロレスの最大の効果は戦ってるひとが「強い」ことを表現することだから。
19巻の後半3/5ほどを占める上弦の壱の戦いはすばらしいテンポと戦いで、作者のバトルマンガ描画のピークなんじゃないか?と思いましたわ。
無理をなさらない範囲で、またお待ちしています。
1月というか寒いとダメですね。
本当に全効率が下がります。
これからもおいおいと。
春くらいに本格的始動ということで。