「すうの空気攻略」の作者による作品。悪魔と人間がパートナーを組んでバトルを行い勝ち残るバトルロワイヤル。で、最強の実力を秘めてるゆこさんなんですが、驚愕のド天然でゆるキャラなのでうまくいかずに、まわりの相手もほんわか空間に持ち込んでしまうって流れ。
3巻で確信しました。前作「すうの空気攻略」でもそうですが作者の1番の才能はキャラが増えるほどおもしろくなることです。これはとっても有り難いものかと思ってます。
キャラを増やすのは、楽しくなる、にぎやかになる、好きなキャラが増えるとか、いいところも多いけど、反面、話が複雑になり置いていかれるとか、描き分けができずになにがなんだかわからなくなる、増えた分好きなキャラの活躍が少なくなるなどの弱点もある。
というか、弱点にみんなやられるんだよなあ。
本作は巻がすすんでキャラが増えるたびにどんどん楽しくなっているなあと。1巻より2巻、2巻より3巻って。
キャラが増えることにより今回、話もグイグイ進んだしなあ。ライバル登場とか、ギルドに参加、物語を大きく動かす存在と行動とか。王道のバトルロワイヤルストーリーが繰り広げられ、、、ない。と、それらは「起こって」るけど、物語は進んでるけど、キャラも増えてるけど、なんか主人公が微動だにしてない。
そうこれなんだよね。キャラを増やす物語の極意って。主人公がブレてない。本作の「それ」はすごいです。惚れ惚れする。そして笑える。主人公がブレてないことがすべての笑いに帰結するから。1巻1話から変わらない。これは物語の構造そのものもそうかもしれない。
主人公ゆこの度を越した強さ、それは戦闘能力もそうかもしれないけど、同時に超のつく性善説というかお花畑というか。王道の展開になっていくのに主人公は戦ってないと、タイトルに帰結するのよね。
いやー笑った。笑いも1巻から増えてきてる。よかったっす。
(2巻のポトチャリコミック書いたんすけど、発表するタイミングが合わないまま3巻が出てアレなのでついでに載せておきます。たたみます)
「すうの空気攻略」の作者による作品。悪魔と人間がパートナーを組んでバトルを行い勝ち残るバトルロワイヤル。で、最強の実力を秘めてるゆこさんなんですが、驚愕のド天然でゆるキャラなのでうまくいかずに、まわりの相手もほんわか空間に持ち込んでしまうって流れ。
2巻になり、また敵だけど友達が増えて、いよいよカオスみマシマシです。なんかよくわかりません。わかるのは2巻はさらにおもしろいという。
「指鬼ごっこ」という遊びをゆこさんが提唱する。テレビCM中に画面に指を置く。そいで人間にふれないように指をずらす遊び。それを最終的に友達2人とその悪魔2人とで計5人でやるという。まあ、こういうジャンルのマンガでは前代未聞の展開。なお、ゆこさんの悪魔はそういうほんわか空間に反発はし続けてます。だいぶ負けて馴染んでますが。
そしてしみじみと「なにやってんだおまえら」ってマンガにツッコミをいれたくなるマンガです。どうするんだろこのマンガ。