
ホッカイダー1998はじめての北海道編 - 神威バズ
朝、起き抜けにKindleが容量パンパンだったので大幅リストラを敢行してた。気の向くままにバンバン買った無料のをおもにザクザク削ってた。
で、これ。無料だけどまあ表紙も表紙なんで消そうと思ったけどなんか引っかかるものがあったのでチラッとのぞいたら最後まで夢中になって読みましたよ。
一念発起して会社をやめてバイクで北海道を一周するマンガ。
バイク旅行マンガというと日本を一周してのちにアマゾンプライムビデオでドラマ化もした「日本をゆっくり走ってみたよ〜あの娘のために日本一周〜」という名作がある。
[「日本をゆっくり走ってみたよ〜あの娘のために日本一周〜」2巻 吉本浩二(双葉社): ポトチャリコミック]
名作ではあるんだけど、コメントやらアマゾンレビューだと評判がよくないんだよね。
「バイクに乗ってひとり旅に出る」そのロマンや憧れ、旅での出会い。そういうのがないんだよね「日本を〜」には。人見知りのおっさんがグチグチぼやいたり悩んだりしながら旅をつづけるというリアリティあふれるけどしみったれたとえばそれだけのマンガなんだよね(だから名作なんだよ)。
本作は「それ」がある。「それ」とは?
北海道にツーリングに行く旅人が途切れないワケがわかる。バイクに乗ってひとりで旅を続ける意味がわかる。北海道に惹かれる理由がわかる。
行かないとわからないおもしろエピソードが山盛り。旅やバイクの苦労もあるけど「旅」の魅力のほうが軽く凌駕している。
[日本一旅がしやすい北海道 ?ライダーハウス編?]
作者のサイト。ライダーハウスなるものがあることを初めて知った。知らねえなあとGoogle Mapで検索したら富山には1軒もない(長野にはけっこうある)。なるほど。
そういうところに寝泊まりし、はじめて会うライダー仲間と語らい、情報交換して、次の日におすすめの場所に行く。気が向いたら長めに逗留したり。
なんていうか「THEツーリング旅」。
表紙の絵のとおりの中身であるが、あちこちに写実を感じるのはその場所にいて感じてるから描くことができるんだなと。そういう説得力がある。
羅臼から知床に向かう道がバイクで走ってて楽しくてたまらないので往復するシーンの爽快感はバイクにのらないおれにも伝わる。
まあぶっちゃけ北海道にツーリング旅行きたい!と強い感想をもつマンガです。
