2020年08月12日

神クズ☆アイドル 3巻 いそふらぼん 肘樹 一迅社








[次にくるマンガ大賞 2020]

これの2019年コミック部門で3位です。

楽して儲かるってきいてるけどかったるいのでアイドルを止めたがってる主人公に、17歳にして交通事故で死んだこの世に未練(もっとアイドルやっていきたかった)伝説の超アイドルの幽霊と出会う。そして憑依してもらって楽ちんアイドル人生を目指すというお話。

2020年6月に3巻でました。2巻までで1部完ってことになってますが人気御礼につき再開しているらしいです。おれは3巻まとめてドンとおすすめされて読んだので。



(これもいずれ取り上げます)

「女の園の星」といい、本作といい、いま、ギャグマンガは女性向けが断然リードしている印象があります。

本作、ギャグとして笑えるのですが、それ以外も終始ニヤニヤしてしまうチカラがあります。だから、ずっと笑いながら読んで、ときたま「わはは」と声を出して笑うのです。すなわち、ずっと楽しいマンガといえます。

登場人物は案外と少なく、多くは幽霊のアイドルとやる気のないアイドルとのかけあいと、相方のアイドルとのかけあい。そのあと適切にほかキャラ。
これらキャラがまた適切でキャラが立っています。なおかつ女性マンガにありがちのキャラを増やし過ぎの渋滞はないし、絵柄自体もどことなく「陸軍中納予備校」や「県立地球防衛軍」の安永航一郎氏をホーフツをさせるような(いま見比べたら全然似てないが、感覚として)メリハリのきかせたわかりやすくも親しみやすい絵柄もあいまって、少女漫画に苦手意識を持ってる方でも読みやすい。
新キャラも2巻で現役トップアイドル。3巻では幽霊アイドルと同じグループにいたけど活動休止してたアイドルなど、適切な場所に適切でおもしろいキャラ投入。
話もアイドルの成長物語に沿って、いろいろなイベントをはさみつつおもしろおかしく存在していく。

といってもトップくらいにいいのは、このアイドルの熱狂的なファンらですね。3人常連がいて彼女らのやりとりというか妄想トークが最高すぎてたまらない。声を出して笑いにいたる起爆剤は彼女らの活躍にあるといってもいいです。

3巻までずーっとニヘラニヘラときおりギャハハと楽しく読むことができました。

特筆すべき点。
1巻は紙の本で2巻3巻は電子書籍で読みました。この2巻3巻は電子書籍特典がついてるのも相まってか、「読んでも読んでも終わらない」現象があってすごいです。本編のあとのボーナスステージがどえらいんですよね。描き下ろし番外編やら4コマやらあとがきやら3巻ではトリビュートまである。これのボリュームがどえらい。というか、こういうのの特典のトリビュートでこんな楽しめたのねえな。

とてもよかったです。いっきに読んでいっきに好きになったわ。

これ娘にオススメされたんですが、娘のオススメ「推しが武道館いってくれたら死ぬ」「アクタージュ」「かげきしょうじょ」という。なんかわかりやすいでしょ。その流れでこれです。







posted by すけきょう at 15:21| Comment(1) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「いそふらぼん肘樹 安永航一郎」で検索してたどり着きました。
やはりどこかこう、似てると思います。
Posted by どーきーさん at 2023年04月02日 12:13
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