長いことマンガを買っている人生です。
1巻を買った以上は最終巻まで読み切る。定期購読の雑誌は隅から隅まで読むってのにも疲れてきた年頃です。コミックは1冊買い忘れたら「もういいや」だし、漫画雑誌は長らく購読してません。
だから、ポトチャリコミックにおいても「最高傑作!」とか「次巻が待ち遠しい!」なんて書いておきながらもうずっと買わないで存在も忘れているマンガは多いです。無責任ということに心は痛みますが、その痛みよりフトコロの痛みのほうが苦しいのでしょうがないのです。
マンガを買わない理由というのはいくつか具体的なものがあります。「つまらない」「つづきが気にならなくなった」「読み進むのがしんどい」などなど。
その逆は理由も逆になりますかね。「おもしろい」「つづきが気になる」「読み進むのが楽」と。
だいたい最近の目安は4巻かもしれませんね。そこまででフェイドアウトするのはする。
本作は4巻が出てるのを知らなくて「あわてて」注文するくらいでした。
おもしろかった。
タイトルのとおり美人上司の滝沢さんとその美人っぷりにドギマギする新入社員の武田くんとのドキドキラブコメ4コマとなっております。
いい大人のわりに初々しいラブラブな感じにじれったくなったのも今は昔の話。そのぬるま湯と進行しそうでしない「かったるい」展開が超好み。
気分によるとその「かったるい」が裏目に出ることもあるのですが4巻は大丈夫でした。楽しく読むことができました。新キャラもいい具合。コメディ要員の部長も登場シーンは限られてましたがおさえるところではきっちりおさえてありまして、大安定の4巻でした。
単行本では毎話描き下ろしでアイキャッチのようなカットが入ってます。これがずっとセクハラめいた、破廉恥なカッコを滝沢さんにさせていたものですが、今回はそれも含めてだいぶギラギラした脂が抜けた感じがありますね。おれがそう感じているだけの可能性もありますが。実際水着やエッチいカッコは相変わらずですが滝沢さんがちょっとなれている感じがあってそれがいいかなと。4巻ものあいだセクハラにあってなれるってのもなんだけどまあ水着くらいいいかってなった開き直りがね。
そして前記のマンガを買い続ける理由。途中で止める理由の大きなものに「なんとなく」ってのもあるなあと思ったり。元も子もないですが。でも「なんとなく」は侮れませんよ。いつかそれに適当な言葉がつくことがあるかもしれません。
美人女上司滝沢さん 4 (ドラゴンコミックスエイジ) - やんBARUやんBARU KADOKAWA