
片喰と黄金 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) - 北野詠一
2021年は例年になくマンガを読んでいる。タガが外れている。大きな理由は電書だ。安いしまとめて買うし。ブックオフなんかと比べ物にならないくらい安い。何年も連載されてた昭和の長編が全部揃いで500円とかだから。買った以上は読むし。ただしまったく追いつかなくて未読が増えるのはいつもの流れ。紙の本も大量に積んでるのでそこは問題ない。
本作はなんとなくまとめて買った。現在(2021/08/03)までに5巻。近々6巻が出る。
1849年。未曾有の大飢饉にあるアイルランド。そこで貧乏農場をやってた経営してた主人の娘と顔に傷があるその従僕の2人。彼らは死体漁りをして糊口をしのいでいた。
そして一攫千金を目指しアメリカを目指す。いわゆるゴールドラッシュですね。
1巻でニューヨークにたどりつき、そして金鉱山のあるカリフォルニアを目指す珍道中ですね。西遊記ですね。ゴーゴーウエスト。
精緻な考証と実在の人物を交え、いうても力なき移民の少年少女ができる範囲内で、ほがらかにギャグを交えつつ、ときおりシビアで暴力で道を切り開き進行していきます。
徐々に仲間ができてニューヨークからコニーアイランド、セントルイス、ケンタッキーと徐々に西を目指す。
5巻では黒人奴隷が農園から脱出し主人公の少女アメリアが盾として連行されて森の中逃避行したあと、ブラグというポーカーの原型のようなカードゲームでカジノ対決をするという。
人物がドガチャカ登場して、それぞれの思惑で動く。
いっしょにするには雑すぎるのですが便利なので書きます。「ゴールデンカムイ」っぽいところはあります。群像劇ですね。
謎のようなものはないですしいまのところゴールがカリフォルニアってことだけ決まっている感じですけどね。ただ、史実に沿ってる感じ、そこでの生活。酸いも甘いも苦いも辛いもなんもかんもあり、アメリカならではのものがあり、観光名所があり、なんたって時代はゴールドラッシュ。こりゃつまらないわけがないじゃないですか。
本作はぜひアニメ化してほしいなと思う。そして海外のアニメファン、とくにアメリカのそれに衝撃を与えてほしいなと思う。いや、アメリカンにはアニメファンじゃなくても衝撃を与えてほしいと思う。たぶん、ドラマや映画では本作に匹敵するものが多いとは思うけど、アニメでないだろう。本作がアニメ化し、リアクション動画で本作をみている外国の方が驚いてる顔をみるのがささやかな望みです。先に引き合いに出した「ゴールデンカムイ」も毎回リアクション動画をみてました。みんなの笑ったり驚いたりする表情がいちいち楽しかったです。

片喰と黄金 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) - 北野詠一

片喰と黄金 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) - 北野詠一

片喰と黄金 4 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) - 北野詠一

片喰と黄金 5 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) - 北野詠一