2022年06月05日

10巻以上続くラブコメはなんかある

タイトルの通りです。気がつくと10巻以上買っているラブコメって多くなりました。このマンガはなにがあったので10巻以上つづいているのであろうか?っというか、定期購読している長期連載のラブコメマンガの「ここがすごいよね」というところを取り上げるだけの回です。いま、この時点で、取り上げようと思ってるマンガは2本くらいですし、何本取り上げるかも決めてないという、フリーセッションみたいな文章ですのでお気楽にどうぞ。


やんちゃギャルの安城さん10 加藤 雄一 少年画報社

奔放なギャルの安城さんと冴えない瀬戸くん。なぜか瀬戸くんに懐かれてる安城さんは、ツンデレのツン的な要素が皆無なので普通にエロ絡みしてくる。

本作は9巻終わり瀬戸くんが告白するところでのクリフハンガー。それを受けての10巻の大台の出だしから圧巻の告白回です。

本作は絵でねじ伏せるマンガで、安城さんをこれでもかとエロ可愛く描写するところがキモなんですがそれを鑑みても圧巻でした。見開きや1ページ打ち抜きの連発でビジュアルショック最高の告白を受けての安城さんをびっちり描写。すげえわ。売れるわけだわ。
そいでもって告白したところであんまり変わらないのもいいね。
陽性キャラの安城さんだからなあ。そこがまたよろしい。


イジらないで、長瀞さん(13)ナナシ 講談社

やんちゃギャルの安城さんと設定が似ている(どっちが先だっけ?どうでもいいか)、ギャルでスクールカースト上位の長瀞さんと冴えない美術部員のセンパイくんとのラブでコメな話。本作は10巻あたりから絵に変化がみられるようになり目を中心として描画が細密化した気はする。
でも、それよりも13巻。表紙の長瀞さんがバスタオル1枚の絵でもおわかりになるように、シャワー室を巡るエピソードが白眉。
古来よりラブコメでは伝統の、風呂を男女まちがえて入ってしまって大ピンチ回。
97話から3話にわたって繰り広げられての映画「ソウ」を思い出すくらいの緻密な話に、この使い古されたネタにまだ新しいものがあったのかという感心通り越して感動を覚えるくらいのものがありました。ちゃんとエッチだし。そして修学旅行回へと突入します。修学旅行を発明したひとって偉大だよね。こうでもないとクラスメイトといっしょに寝泊まりすることねえもんな。

アニメ2期も決まって安定度が抜群。いまトップくらいキレキレです。しかし、長瀞さんもだいぶデレデレになったなあ。こういうキャラの変化をみてとれるのも長期連載のいいところかもしれないっすよね。


上野さんは不器用 10 tugeneko 白泉社

科学部のマッド気味のサイエンティストの部長上野さんは部員の田中が好きなのでそのオーパーツな発明を使って自分を虜にすべく目論んではいるけど失敗してエロい目にあったりするという、こうやって簡潔に書き出すと良い設定だよなとしみじみ。
本作は10巻を持って終了となりました。けっこう間があったなあと思いつつも9巻10巻と同時発売。

この10巻の最終回2話が最高だったのです。こんな趣があり、見事な終わりは近年ちょっとないな。語らず話さず過不足なくなおかつ前後と。ということでもともと最高なマンガは伝説の名マンガとして完成したと思います。

作者の次回作期待してます。



からかい上手の(元)高木さん(15)稲葉 光史/山本 崇一朗 小学館

スピンオフ作品です。「からかい上手の高木さん」は可愛い少女を描かせたら当代随一(懐かしい表現だな)の山本崇一朗氏による出世作にしてアニメもつづく劇場映画も作られるというすごい作品です。そのスピンオフです。

隣の席の高木さんはいつもからかってくる。勝負を挑むけどすぐに負ける。この中学生男子のガキっぽさと、中学生女子の大人っぽさ(そういうふうに見えてた)が描かれている名作です。
で、(元)はふたりが結婚したあとの話です。子供もいます。たしか、スピンオフコンテストみたいのがあってその上位にいたやつでしたっけ?

本作は安定度と作画はどんどん本家に似ながら稲葉光史色が出てきているというなんだかすごい領域になってるなあと思います。内容も、夫婦でいながらも、からかい〜からかわれの関係はあまり変わらないし、そこに娘が関わっているので、より複合的な関係を楽しむことができるし、なによりハッピー家族なのがいいですしね。それで15巻ってすごいです。本家同様ストイックでシンプルな設定だからバリエーションを出すのが大変なんですよね。そのうえ、キャラ設定を引き継ぐわけですからそれなりの制限もありますしね。

あと刊行スピードですね。本家の最新刊は18巻で同日に16巻が発売される。だいぶ追いついている。山本崇一朗氏はほかに2本の連載も抱えてるんですがそれでもすごい話ではあありますね。



事情を知らない転校生がグイグイくる。(11)川村拓 スクウェア・エニックス

タイトルどおりの内容は1巻だけやったやんか!でおなじみの作品も11巻と。これも安定の刊行ペースです。
いじめられっ子の西村さんは無口で無愛想だから悪魔なんてあだ名をつけられてるけど、転校してきた西村くんが悪魔なんてあだ名かっこいいなんてグイグイ つきまとっているうちに西村さんがココロをひらいてどんどんかわいくなってラブコメっぽくなってまわりの友達も増えてって。
本作は11巻という長いスパンでありつつ、ちゃんと時間が進行している。それにつれてどんどんと叙情的な風景描写が多くなってきてます。11巻ではサーフィンに挑戦してます。この風景がたいそう美しかったり。サーフィンやるってなんだか
シンプルな太い線でいながら過不足なく描画できてるなあと。
やっぱ買ってしまうし読んでしまう。


いかがでしたでしょうか。あとちょっと思いつかない。最近出て手元にあるのを語りました。まあ、おもしろいラブコメはいいよねということで。
posted by すけきょう at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック