ということで全2巻ちゃんと2回レビューしてますよ。名作だからね。
本作はおれと同じと思ってる担当編集のラブコールに応えて描いたものですよ。
女子高生3人。それぞれの理由あって次の日にオープンの日本一の巨大ショッピングモールに侵入する。するとショッピングモールは地球を飛び出し広大な宇宙の旅に出る。1巻の残り1/3くらいでタイトル通りのことが起こる。よその星に着陸するのですね。そして現れた方々にいうわけです。
1巻は設定とJK3人の個性と友情を楽しむって感じではあります。ショッピングモールはゾンビ戦なんかでの籠城の基本となってますが、本作はゾンビや外敵はいなくてなおかつ中身がなくなるなんてサバイバル要素もなく(電気水道インフラもなぜかつながっている)、どちらかというと閉塞した孤独な感じは映画「シャイニング」を思い出しますね。
そして、地方JK3人にとって「世界」ってまさにショッピングモールのなかそのものだよな。JKにかぎらずか。あらゆるものがあるし、これが「我々の世界だ」と紹介することができる。だから「地球」のすべてを携えて宇宙を旅するわけです。本編でもキャラがそういうことをいってます。
すごく律儀で精緻な描画。それこそ前作よりさらに背景などは細かく細かく描画されている。あのなんでもあるショッピングモールを余すことなく細かく。それでいて宇宙も。宇宙人も。
2巻からが本番となりそうなので2巻を読んでから書こうとも思ってたのですがこれはいま紹介しなくてどうする?って思ったので取り急ぎ。作者が想定している内容まで描けますようにと願います。あとがきマンガにも登場された双葉社の平田昌幸さん(本作ができるきっかけになった編集)にとくに願います。