2022年12月09日

運命の巻戻士 木村風太 (小学館)




コロコロコミック連載のハードSF。既刊2巻。
主人公は時空警察特殊機動隊。
不慮の事故や事件で亡くなった人を時間を巻き戻して救う超精鋭部隊。通称“巻戻士”。

つまりはリプレイもの。同じ事件のシチュエーションを何度も何度も繰り返すことによって少しづつ改善していき、救助したらミッションクリアという。

1話では銃をもったコンビニ強盗に1発当てさせては次に弾道を避けてってのを繰り返して全弾撃ち尽くしたところで逮捕確保って作戦をとりますが、途中でやめます。なぜか?

2話は無人島の流れ着いた少女。2日目に病死するのでそれまでに200km離れた島まで移動しなければならない。この鮮やかでいて「コロコロ」で美しい解決策。

毎話完結ということではなく3話からは主人公が巻戻士になったわけであるCASE999というミッションになり、さらに2巻がすさまじかった。
3話からのつづきから、アクションギャグ描き込みの密度も仕掛けも超大きい空港ミッションがはじまります。古今東西のハイジャックものを見尽くしてもなお鮮烈な感動がある新機軸。

コロコロでいながらハードなところはハードだしグロなところはグロなところもすごい。そこがハードSFの由来っすよ。いやちがう。
SFとしてもシンプルでいながらよくできたリプレイの設定です。

書き込みもすごい。空港で飛行機でミッションですよ? どんだけの描き込みになるか想像はつくでしょ?それをやってのけてます。すごい。

しかも、コロコロっぽく熱血少年なんですよね。
ぷにるもいいけど本作もいいですよ!
posted by すけきょう at 13:54| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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