何回も書いていますが、エロマンガに、いや、エロについてなにか言及するのはとても難しいです。
各エンタメのその年のランキングやオールタイム・ベストにAVとか成年コミックってないじゃないですか? 性嗜好はひとそれぞれだからですね。
だから本作はエロでは語りません。おもしろいマンガとして。そしておもしろいSFとして。それは、その年の「マンガ」としてランキング入りするレベルのものとして。
で、一応以下本文。
あと一応エロの感想として軽く。おれにはエロかったよ。入院中にFANZAからのDMで引っかかるものを感じて買ったら素晴らしかったと。お陰で入院中に成年コミックを買うのがブームになったくらい。まったくかなりな確率で死ぬ手術を終えてわりに安静にしてろって状況でよお。
ただまあかなりハードだしリョナ要素(検索しられ)も強めなので。
近未来が舞台。父親の遺産700万とバイト100万でフルカスタマイズのセクサロイドを買う。セクサロイドにはちひろと名付ける。高性能のちひろに主人公は死を感じる勢いで射精させられまくる。
2話。本物のちひろが登場する。ちひろは主人公が憧れてた大学のサークルの先輩だったんだね。だからいろいろな手段で本物のデータを手に入れてカスタマイズをしてセクサロイドの「ちひろ」を作ったんだね。
本物のちひろは首筋にジャックがあって「ドラッグ」なチップを差し込んで風俗街で大暴れしている電脳ジャンキークソヤリマンだったのですが、主人公のことが大好きだったのです。だから逆レイプされます。
さてどうなる?って展開していって、壮絶なクライマックスのあと素晴らしいエンディングが。
いいたいこと1
SFとしてすばらしい。
性風俗を軸としたサイバーパンクな世界。セクサロイドの風俗嬢に対して人間は「刺し身」なんていわれる。逆転して「マニア向け」になっているのね。
おれにはかつてみたことないと思ったオチは前例や元ネタがあるのかな?と。まあ、あってもなくてもおれが受けた鮮烈な感動はゆるぎませんけどね。この物語で味わえてよかった。
いいたいこと2
ちひろがとてもかわいい。セクサロイドのも電脳ヤリマンジャンキーのほうも。中盤ほどで主人公はセクサロイドの「愛してる」ってなにか?という路地に迷い込みます。そこらへんもさらっとしてるようで深いところに突き刺さってくるんですよね。
当たり前でもあるけどエロとも切り離せないところで。
昭和からよくあるフレーズであるところの「(芸術のため)必然性があるなら脱ぐ」ってやつね。芸術でもエンタメでもSFでもエロは密接に結びついているのよね。

エロがあるからこその物語でラストなんですよね。
「でも、成年コミックなんでしょう?」
そうです。まごうことなき成年コミックです7割近くは成年なシーンです。
でも、あなたが所持する唯一の成年コミックとする価値はあります。
一般マンガ家には描くことのできないマンガですよね。「描けるものなら〜」ですよ。
https://twitter.com/tamakinozomu/status/1657952607909060608?s=20
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