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私事で恐縮ですが、2023年は前半約半年入院しており、後半半年は穀つぶしとして息をするだけのとてつもなく非生産的な1年となりました。生まれてから保育所に預けられるまで以来かもしれません。それをひっくるめての闘病イヤーでした。
断腸亭にちじょうは闘病マンガです。闘病マンガってキライだったんですよね。奥さんがガンになってから(ひょっとしたらなる前からだったのかもしれない)テレビや本の闘病的なものを延々と無表情で見ている感じがとてもいやだったんだよ。
買ったきっかけはとよ田みのる氏の「これ描いて死ね」で登場キャラが海水浴場で読んでたからなんだけど。
本書を読んだあとだと的確なツッコミとして「海水浴に来てこれを読むなよ」と。
「絶対描かねえ」がん闘病を漫画にした理由 「断腸亭」ガンプさん:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASR4P452TR4KUCVL03G.html
断腸亭にちじょうは病気の主人公が世界にヘイトをぶちまけているのが好感触です。
おれ自体も病人ですがまわりの身内も病人ばかりだったのです。過去形です。
おれの知る限り安らかに死んだやつはひとりもいなかったわ。
思い残しをなくして死ぬのもありえないし、大抵の身内は明日も生きていると思って死んでいく。
厭世感って言葉がありますが、厭世にならない人間っていないよなあと、身内、自分、同室の病人、基本うんざりしてる看護師などを見つつ噛み締めています。
2巻の抗がん剤を入れて自分だけどんどん沈んでいく描写が、1巻のガン告知されて現実味がなくて空に浮かんでるような描写と対比してていいなあと。
たくさんの医者やスタッフが登場しますが、いいひと悪いひとってあるなあとアタリマエのことを改めて思うこと多い。
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病院キライだけど いると落ち着く感じする。
周りの人みんなガンだから。苦しんで死ぬのは自分だけじゃないって思える。
疎外感というか、そういうものはない。
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配偶者とのモメゴトもとても既視感あるなあ
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抗ガン剤の辛さはサテコ(配偶者の名)に分かる訳がない。
それと同じで配偶者が突然ステージ四のガンになる気持ちは僕には分からない。
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身内が病気になると少なくともムードは伝染るからなああ。
相原コージ氏の「うつ病になってマンガが描けなくなりました」ってとぷ病マンガもそうだけど。食は重要だよね。医食同源なんてベタなやつの通りだけど、かなり闘病時には重要だったり。
現在3巻。かなりドラマチックに展開していてすげえです。闘病をちゃんとドラマにしている!って、褒めてるのかなんなのか自分でもよくわかりませんがすげえと思ったのです。
このマンガは続いて欲しい。あ、いや、描ききって欲しいがいいのか。よくわからんけど、もっとこの作者のマンガが読みたい。
あと住んでたところがそうとう近い。
まあだから市川市に住んでた永井荷風氏の随筆をもじってなおかつ大腸がんもひっかけてるんだろうなと。
https://twitter.com/poo1007/status/1650698298586726400?s=20
https://twitter.com/asahi_csr/status/1650637352564580352?s=20
https://sukekyo.hatenablog.com/entry/2012/05/13/062006