2024年01月28日

バーナード嬢曰く 施川ユウキ(一迅社)

バーナード嬢曰く。 (7) (REXコミックス) [ 施川 ユウキ ] - 楽天ブックス
バーナード嬢曰く。 (7) (REXコミックス) [ 施川 ユウキ ] - 楽天ブックス

連載12年目突入で7巻で50万部。「ジワ売れ」ってことになるんでしょうか。帯に書いてあります。アニメ化もしてるし、手塚治虫文化賞も受賞してますね。wikiに書いてあります。アニメ見そびれたんだよな。

読書家高校生4人が図書室で交わす読書談義マンガ。
本ネタ、ジャンルネタ、作家ネタ、読書家あるあるネタ、等に、3巻くらいからかな、主人公(バーナード嬢→改めてバーナード・ショーからきてたなと再認識したり)とSF好きでシャイな神林との友情もフィーチャーされてきてぐっと味わいを深めてきている。いっときこのままユリユリしくなるのかと思ってたけどいまはバランスが取れていてそういう意味でも安定していってるな。

7巻がとてもよかったのよ。「あらいいですね」とすぐさま再読したくらい。
読書感想文を読まれるのが恥ずかしいという自意識からはじまって、1番影の薄いメガネの長谷川さんが活躍回が多く、かと思えばさわ子(主人公)がTikTokで読書紹介でバズろうとするとびきりの赤面回があり、ひとり男子の遠藤のめんどうくささにも磨きがかかり(ツッコミ役から重箱の隅をつつく役にシフトチェンジしているか)、神林さんのナイーヴさも相変わらずでいい。本作で1番感情が揺れ動いてるし、また微妙な細かい感情の描きわけがよかった。『家父長制的』での絶妙な表情。

そして巻末の【The Book】よ。これがすぐさまポトチャリコミックを書かせたのです。
ひょんなことから、神林と遠藤が小説を書くことになる話なんだけどね。
このマンガの流れでありながら短編でありちょっとしたスピンオフであり(タイトルはジョジョのノベライズから)、それでいてかなり特別な話でもあるがなにか物語が劇的に変化するでもない。なんていうか、「特別編」だ。特別だ。この特別が特別だった。

相変わらず「いいなあ」と強く思うが、そんな羨ましくないとも思える。いいさじ加減でもある。
posted by すけきょう at 20:28| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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