2024年02月19日

出会って4光年で合体 太ったおばさん (同人誌)

出会って4光年で合体(太ったおばさん) - FANZA同人 https://www.dmm.co.jp/dc/doujin/-/detail/=/cid=d_278002/
出会って4光年で合体 [太ったおばさん] | DLsite 同人 - R18 https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ01068994.html

同人誌です。区分としてはエロ同人ということになるんですが、エロ同人なのだろうか?じゃあエロ同人とはなにか?エロとはなにか?という哲学的迷宮に入ってしまいそうな作品ではあります。

全384ページの作品でエロページ、というよりは、セクシャルな部分に該当する箇所がひとコマでもあると判断したところが84ページです。この割合をもって本作はエロ漫画なのかと判断する前に、本作はマンガかどうかも審議が入ります。
上記サイトから読んでいただくと早いですが、吹き出しにセリフがないのです。四角の通常だとナレーションやキャプチャーがあるところに文語、というか小説のように物語が進行していく。もちろんセリフもそこにある。つまり、小説の挿絵としての存在でもある。ただ、吹き出しはある。いわゆるエロ擬音は吹き出しになる。口淫の音など。
こういうシステムで物語は進行していく。
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そしてこういうシステムだからこそ、400ページ弱で収まったともいえるくらい物語は長大で途方もない。

あらすじはタイトルのとおりだ。疎いおれですらあちこちにオマージュを指摘することができる数々の名作を飲み込みながらこの物語はタイトルに帰結していく。CMのコピーをボキャブったようなタイトルに、だ。

おもしろCM 玄関開けたら2分でご飯 https://youtu.be/i8qvqvRHF84?si=aoWsrhx1XWlqrk_q @YouTubeより

そして、
エロ漫画としてもちゃんとタイトル通りになり終わる。「エロ漫画」であり「マンガ」でもあり、「なんかよくわからないすごいもの」として。
これらをきちんと全て内包している。

あ、補足。
壮大なSF叙事詩の名作ってのも内包している。

余談。
同人誌ならではだよな。どう考えてもこれをドンとそこに置くことができるのは同人誌という文化ならではだし、この作品を引っ張るのに必要なものはエロだった。だからちゃんと合体する必要もあった。必然性のあるエロなのです。
posted by すけきょう at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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