タイパを考えると残り少ない人生正直になったほうがトクなのだがおれはギャルが好きだ。
エロいものもそうじゃないものもギャルものがけっこう割合を占めてきている。あんまり意図して読んでいたわけではないが結果そうなった。成年コミックなものはとくに偶然だが振り返ってみるとお気に入りはギャルモノが多い。
それはともかく,本作。
学校のミスコンテストに1位2位で選ばれるような美少女コンビ(ギャルものはコンビが多いね)がひょんなことからオタクに懐いてくるって夢マンガ。
BUT非常に健全。鬼健全。
でも、キャラ立てがうまいし、話が盤石で悪く言えばベタまであるけど構成がうまくてスキがなく、ベリーベリーピースフル。
なので飽きずにずっとみてられるのよね。
6巻は黒ギャルのほうとケーキ屋でバイト(白ギャルは接客無理だから)。クリスマスにオタクがギャル2人にプレゼントを買うために奮闘するという流れ。
ギャルマンガの鉄の掟で(あんまり例外はない)、カッコはエロ派手でサバサバ性格だけど実は恋愛耐性なくて純情でチョロい。
それは本作も踏襲。純情度はふたりともかなり高い。
エロでも全年齢でも胸元を見せたりパンツはざらにあるけど、本作はない。いっしょにお泊りしたり海やら祭りやら学園祭やら、行事行事でイチャコラしてるけどスーパー健全。
それでいて「おもしろさ」が保たれているのがすごくおもしろいんだよね。メイン3人も他キャラも丁寧に描いてるし、いい絡み具合で味が出ている。
主人公キャラもオタクで頭も良くないしスポーツもデキないしイケメンでもない。だけどこういうときは誰にでも優しいとかここぞってときに男気を見せるって定番のやつ。
ちょっと変わってるのは、ポケモンを元にしたようなモノのオタクで、白ギャルも隠れオタクで、そこが縁でつながっていくところかな。うまく話にからんできいきます。とくに学校外で徐々に接触が増えていく段階がうまい。しかも上げ止まりせずに6巻でもまだ展開している。
これ現実とちがうのは、ギャルでかわいかったらなにがどうあろうとつきまとうヤンキー男キャラが出ることだよな。本作はそこいらはさすがにご都合なところもあるけど、一応対策や事情もあってそこいらもちゃんと練っているよなあと感心。
ギャル=男女問わず人気者だけどオタクとうまくいい感じでいい夢を見ていられる。
つまりは丁寧なんだよなあ。原作が別にあるのももちろんだけど、作画も非常に丁寧で愛がある。